愛国交通記念館
幸福行き切符で一躍有名になった広尾線愛国駅、駅舎は記念館となり、構内には19671が保存されている。
撮影日 2017年9月11日
9600の愛称についてはポピュラーはキューロクの他、クンロク、かぶと虫などを見たことがあるが、
でかぐろは初見、保存時に付けられたというがこれは無いと思う。
新製以来北海道内で活躍、帯広への配置は蒸機末期だが、さよなら列車牽引に抜擢されたためか地元で保存された。
露天だが状態は良好、冬季はシートで守られている。
煙室扉ハンドルは時計の針だが現役時は丸形ハンドルを付けていた。
下から見上げるアングルだと気がつかないが、ホームから見るとヘッドライトが上を向いてしまっているのが気になる。
北海道の入換機に見られたエンドビーム大型手すりを装備。
下回りも整備されている様子だが、動輪が前部真っ黒なのが惜しい。
さすがは観光地で芝が敷き詰められた構内に佇んでいる。
駅名票は新たに設置されたもののようだ。次駅の大正のローマ字表記が??
駅舎は幸福行ききっぷブームが起きてから改築、広尾線廃止まで8年間の使用だった。
駅舎に並んで立つモニュメント、きっぷ形の日付は西暦、左の六角形のものは「恋人の聖地」。
駅舎内には廃止時の時刻表、運賃票。
壁はピンボードを化している。
ブームのころから訪問記念に定期券、名詞などが貼られていたようだが、今は配布されている模擬きっぷがほとんどだった。
写真、きっぷなどを展示、マネキンのポーズは鉄道員らしくない。
通票閉塞器、駅名は確認できなかった。
当時のスタンプ台も現役。
展示品の乗車券箱には硬券がセットされている。
幸福行きだろうと思ったら、幸福から愛国行きもあった。
駅前のヨ4353のダルマさん。
国鉄直営の売店だったという。
ナンバーもうっすらと読める。その右側のプレートに国鉄直営店という文字が記載されていたという。
十勝バス愛国バス停時刻表。赤字は土日運休。
平日は毎時1本程度はあるので、広尾線時代よりも市内直通で便は良くなっている。
十勝バスでも「愛国から幸福行き」硬券を販売しているが、訪問時は気がつかなくて買えなかった。
19671履歴
「機関車表 フル・コンプリート版」沖田佑作氏より引用
1918-3-28 川崎造船兵庫工場 製番361
北海道局配属
1918-3-28 使用開始 当初配置不明
1924-5-31現在 追分
1936-1-31現在 長万部
1944-1-31現在 追分
1940-10-31現在 長万部
1942-1-31現在 長万部
1944-1-31現在 追分
1964-4-1現在 追分
1972-9-1帯広
1975-5-3 広尾線さよならSL列車 帯広〜広尾往復 9823・9824レ 9654と重連で牽引
1975-6-25廃車 帯広
1975-10保存 帯広市緑ヶ丘公園
1988?移転 愛国交通記念館
この場所の地図
バスは帯広駅バスターミナルより広尾行き約30分愛国下車。
幸福駅・愛国駅公式ページ
帯広市愛国駅ページ
愛国交通記念館
3〜11月は毎日開館 12〜2月は日曜のみ開館
開館時間 9:00〜17:00
入館料 無料
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています