下工弁慶号

下松市役所前に保存。
1907年(明治40年)石川島造船所製B形サドルタンク。
徳山海軍練炭製造所で使用、1934年(昭和9年)山口県立下松工業高校に譲渡され、実習機として使用された。
戦後もそのまま保存車両として同校に展示と、鉄道車両保存車の歴史の長さは特筆もの。
一時期は同高関係者により動態復活し、下津井、阿下喜、江戸東京博物館に出張展示も行われた。
撮影日 2023年2月18日


昔から保存されているが、かつては製造所不明だった。
海外の機関車研究者がボールドウィン製と報告したこともあったが
1960年代に石川島造船所製と判明した。
下工弁慶号の愛称がいつころから使われたかは不明。


4面ガラスの展示庫、ガラス面への写りこみを避けるためには偏光フィルターが必要。


右手奥が下松市役所庁舎。




前面には「下松工校」と下松工校校章の「山工」エンブレム。
「山工」とは山口県立工業高校の略で県立工高としての歴史を示す。


展示庫の後方にも線路が伸びており、保存会による屋外移動が行われたこともある。


この場所の地図
マップコード107 344 290*85
下松駅北口より徒歩10分ほど。

下工弁慶号履歴
「機関車表 フル・コンプリート版」沖田佑作氏より引用
1909 石川島造船所 納入海軍省 第三燃料廠(徳山)
1934譲渡 下松工業高校 実習機として使用
1951同高正門前に展示
1979同高生徒職員による復元作業開始
1981-10-9同高60周年記念行事で行程で動態復元、公開運転
1988-3-12貸出 下津井電鉄 下津井駅構内で動態保存
1991-4-1所有権移動 下松工業高校→下松工業会(下松工高同窓会)
1991-9返却 下津井電鉄→下松
1991-10下松工高70周年記念で校庭で運転
1992-3-16移動 柳井卸売り団地
運転線路も設置され月一回程度の運転が行われた
1996卸売り団地での運転終了
1996-10譲渡 下松市 市役所前に展示場設置
2004三岐鉄道阿下喜駅へ移設、動態復元開始
2006-3動態運転開始
2007-4返却 下松市
2007-7-10〜9-9江戸東京博物館「大鉄道博覧会」展示


2007年江戸東京博物館の展示はこちら

下松工業会(下松工校同窓会)下工弁慶号のページ

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