加越能鉄道高岡軌道線の終点越ノ潟から県営フェリーで射水線の新港東口へ。
翌年3月末の廃止前に最後の訪問となった。
撮影日 1979年12月1日
新港東口で発車を待つ富山駅前直通のデ5017。
かつては2線あったそうだが、棒線1本の終点だった。
ホームの反対側から、この電車に例によって車庫のある四方まで乗車。
中央窓下のアングルはスノープロウの取り付け座だろうか。
車庫のある四方ではほとんどの列車が交換していた。
当時は交換駅がここだけになっていたと記憶しているが・・・
四方を出てゆく富山駅前行き、ここで1両増結したようだが、
市内線乗り入れは単行なので新富山でまた切り離したのだろうか。
新港東口行のデ5020が出てゆくのを見送って車庫へ。
射水線はデ5010のみで運転されており車両的には面白みがなかったが、
除雪用に車庫内に富岩鉄道(買収後国鉄富山港線、現富山ライトレール)のボ2が待機していた。
鉄板を貼ってはいるものの木造車でトラス棒が残っている。
元は全面5枚窓の大正生まれ(1926年・大正15年=昭和元年)
スチール貼りにするときに3枚窓に改造された。
RM名取編集長のBlogでも紹介されているが、
その記事中1978年8月撮影の姿にはオデコの2コの補助灯は付いていない。
廃止を前にしてもなお追加されたのか、冬場だけ装備されていたのか、今となっては謎だ。
ここに限らず当時はフィルムをケチっていてこの魅力ある電車も2コマしか撮影していない。
庫のなかにいたデ5013。テールライトが埋め込みでのっぺりとした顔つきをしている。
デ5011
デ5039
朝ラッシュ時には4連、3連も走るので日中の車庫にはデ5010がごろごろしていた。
デ5039
デ5038
車庫訪問の後、次の電車までかなり時間があったので一駅歩いたようだ。
片面ホームの駅に到着するデ5017先頭の2連。多分鯰鉱泉前。
さきほど乗ってきた列車の後部を新富山で切り離し、すぐに折り返しの列車に増結したようだ。
新港東口行の後追い、2両目はデ5016だった。
当時の地図で確認すると鯰鉱泉を出た後線路はこの画像のように右にカーブを描いているので
撮影場所は間違えないと思われるが、ちょっと変わった駅名なのに駅名票のヒトコマも撮っていない。
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