モノクロームの残影 談話室より
集煙装置 その2
集煙装置作動中!中在家−柘植 1973.8.7
NORTH DRAFT様ご提供
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[No.3112] 新・集煙装置 考 投稿者:831列車
2002-10-19 (土) 22:34
秋の夜長の「煙」談議
「物苦労夢大学」(八高ヤード)では意外とまとめたものがない、という蒸機のパーツ研究がいくつかありました。今回は過去にも話題となった集煙装置の話しです。
我々がよくいう「集煙装置」とは、蒸機の煙突に被せられた「被い」をさすわけですが、似たようなものに「排煙装置」というものもあります。煙突そのものもずばり「排煙装置」なのですが、このへんのニュアンスや専門用語の解釈はまちまちです。またその目的についてもいろいろ考えられますが、集煙装置〜煙突からの煙の流れを調節して、運転室や客室などに流れないように誘導する装置、排煙装置〜通風や燃焼効率をアップさせて石炭の消費を抑えたり、煤煙を防止したりする装置、と分けてみてもいいでしょう。
それぞれの目的達成のためにさまざまな工夫がなされ、部品としていろいろなものが過去に登場しています。集煙装置に入る前にちょっとあげておきましょう。なおデフレクターももちろん煙の誘導を目的としたものですが、ポピュラーなので除外いたしました。
集煙冠〜デフレクターの登場以前に煙突に被せられた被い状のもので、おそらく集煙装置と似たような効果を狙ったものらしい。ただし上部の蓋を開閉する操作はなく、したがって場合によっては蒸気のあがりが悪くなったこともあり、いつのまにか消えてしまった。C54登場以前のC51やC53などに装備した写真を見かける。
排煙板〜煙突頂部の気流を高所に誘導するため、煙突の後ろに襟状に取付られた板。本省形・仙鉄形・門鉄形・岡式・住山式などいろいろ考案されたが、結局それほどの効果は得られず、デフレクターにとって代わられた。(ただしまれに小型のものを装備したものは末期にも見られた。デフ未装備の8620など)
葛西教授考案の大型排煙装置〜C57190で試験されたもの、これも煙の流れを大きく変える目的があったようです。
排煙装置として通風・燃焼効率アップを狙ったものとしてはC51やC53などで研究された斜め煙突・二本煙突・煙室延長などがあり、あのギースルエジェクターもこの範疇に入る。ギースルを除くと遠い昔のものなのでまだまだ研究不足もあり、多くは論じられません。
いずれにしても皆さんの興味を抱くものは、あのD51などに多く見られた重装備の一環としての「集煙装置」であり、山岳地帯に挑む山伏のような姿を「もうひとつのD51のスタンダードスタイル」と感じている方も多いでしょう。一方でC57のようにちょっと似合わないものもあったりして、このへんの分類などをやってみたいと思います。参考書はお馴染みの「蒸気機関車」18・62・63などの成田冬紀氏の記事があります。
では長くなりますので第一回はこのへんで・・。なお間違い・訂正が多い(知識不足)と思われますので御容赦下さい。isobeさん、吉野さんほかみなさんよろしくお願いします
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[No.3113] 集煙装置の形式と分類 投稿者:831列車
2002-10-19 (土) 23:02
大体の登場順に記しました。なお分類形式の記号は831試案ですので公式のものではありません。記号の初めの「S」は門デフとの混在を避けるために付けたもので、SMOKEまたはShuuenを意味します。
敦賀機関区式(敦賀式)S27 TG-1
柳ヶ瀬越えや山中越えに挑んでいた同区のD51に装備されたのが本格的な集煙装置の始まり。機関区の開発としても唯一のもの。のち今庄・福井区のカマにも装備。外見は非常に大型。
鹿児島工場式(S27)SKGー1
敦賀式の図面を元に設計。矢岳越えの人吉区のD51に装備。なお装備保存機としてD51170がある。
後藤工場式(S28)
SGTー1 敦賀式をそのまま用いて鳥取区のD51などに装備。
SGTー2 S30頃に改良されて登場。敦賀式より全長が長く平べったい感じ。C51・D51などに装備された。
*後藤工場式はS37頃に鷹取式に変更されたため、早くに姿を消した。
多度津工場式(S28)STDー1
敦賀式と違い独自の図面で設計、鷹取標準型の基礎になった?
高知区のD51や四国内のC58などに装備された。C5812・333・335などの保存機がある。
鷹取工場式
STTー1 S28に簡易型として登場。紀伊長島区のC11や一部のC58に装備された。装備中の姿は『世界の鉄道62』にC1116の写真がある。
STTー2 大型機専用タイプで、東海道・山陽線を運用していたD52やD62などに装備された。また形状は少し違うがC6242にも試験的に取付られた。
STTー3 S33〜34頃に登場した標準タイプで一番多く見られる。装備形式によって取付脚の数が異なったりする。多度津工場式に似る。
STTー4 山口線に運用開始時にC571・C581に装備されたもっとも新しいタイプ。形状は長野式に似たもので、図面などを参考にしつつ、窓開閉装置などを新設計した。
*以下 長野式・松任式・郡山式・広島式・小倉式に続く(かも)。
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[No.3131] おっとっと 投稿者:831列車 2002-10-22 (火)
23:43
書き込みが一件では寂しいので、続編を・・・。
新・集煙装置 考2(ナンバー3113の続きです)
長野工場式(長工式)
S29より長野・上諏訪・松本などのD50・D51に装備したのが始まり。木曽路(木曽福島・中津川)のD511に装備されたのは40年代以降。前面からの通風を考慮した前開放タイプが主な特長。
SNNー1 D50用 給水温め器が煙突前にないので若干スタイルが違う
SNNー2 D51用初期タイプ 横幅1400ミリのため前面開放口も広い
SNNー3 D51用後期タイプ 横幅1150ミリでS32に登場。以降このタイプに統一される。
SNNー4 C56用 S32年登場で、D50用に似たスタイルで、大糸線などに使用のC56に装備された。
松任工場式
SMTー1 長工式と鷹取式の折衷型のような感じのもの。糸魚川区のD51などに装備され、意外と遅くまで残っていたが、北陸本線電化によってほぼ消滅した。
郡山工場式
S29より装備。従来の集煙装置と大きく異なり、集煙胴自体を移動して煙突からの煙を誘導するタイプであった。装備形式によっては評判がよくなく、晩年には枠組みだけ残して撤去されたものも多かった。
(以下の形式分類は装備形式によって分けたもので、集煙装置自体の基本設計はほぼ同じである)
SKRー1 釜石のD50、宮古のC58にまず装備。S34に釜石のD51に装備。
SKRー2 S38に土崎工場で同等のものを横黒(現・北上)線のD60に装備したもの。
SKRー3 S39頃米沢区の9600に装備。
広島工場式
SHー1 S32頃、山口線のD60に装備、元祖敦賀式をアレンジしたもので、長野式装備のD51転入により消滅したが、保存されたD601号にその姿が見られる。
小倉工場式
SKー1 C5511に試験的に敦賀式を参考にしたものを取り付けたが普及しなかった。
*装置相互の移設や変遷などはまたあらためて・・・。
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[No.3132] 訂正 投稿者:831列車 2002-10-22 (火)
23:46
「木曽路のD511」ではなくD51です。なお中津川区は管理局が違っていましたが、40年代には担当工場は長野となったためともに木曽路を運用することもあって長工式を取付けしたと思われます。
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[No.3134] 投稿者:忠賢八高@管理人 2002-10-23 (水)
00:51
831列車さん
またまたお助け船を出していただいてありがとうございます。
集煙装置の始祖とはいったいどれなんでしょうか? C51当りに試験的に用いられた一種異様な形態のものあたりなんでしょうか。そして広く広がったのは敦賀区あたりでの成功がものをいったからでしょうか。
思っていたより遅い時期に広まったのですね。昭和20年代後半とはD60の改造直後ということになりますが、主に装備されたのはD60、D51、D50、C58、C57、C56ですがどうしてこの形式に集中して装備されたのかも不思議な気がします。山岳線ならばD52でももっと装備されても良いはずですし、タンク機には必要がなかったのでしょうか。このあたり何方かご教示をお願いします。
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[No.3135] タンク機の集煙 投稿者:831列車 2002-10-23
(水) 11:55
管理人様
タンク機の集煙装置の装備の有無はどうもボイラー長さも関係しているとの話もあります。タンク機は煙突からキャブまでの長さが短いため、上に上がった煙が缶胴に沿って流れて入り込むことが少ない、バック運転の機会も多い、などの理由もありそうですね。E10は大型ですが、元々はバック運転で設計されましたので、峠越用に製作されても集煙装置は考慮されなかったのかもしれません。なおトンネル区間の多い紀伊長島のC11には特別に鷹取式が装備されたのは前記しました。「蒸気機関車」誌にも記述がありますが。それを装備したC11の姿を見たのは「世界の鉄道62」にあったC1116ぐらいで非常に少ないようです。
おまけ
集煙装置装備機は北海道にもいた! というお話があります。既知の方もおられるでしょうが、これはまたのちほど・・。お昼に失礼いたしました。
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[No.3137] スノープローの効果について 投稿者:isobe201
2002-10-23 (水) 18:22
<URL:
http://homepage3.nifty.com/isobe201/index.html>
集煙装置は敦賀機関区の区長で増田栄という方が、管内の柳ケ瀬越え、杉津越えでの乗務員の窒息事故等の防止のために考案したと、鉄道ファンに書いてありました。
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[No.3138] タンク機の集煙? 投稿者:penta
2002-10-23 (水) 20:35
>831列車さん
うーん、タンクだから集煙がいらない、という理論ですがボイラ長の関係の有無は短絡的では?と思いまする。
C12のボイラが短いから、、、いらない、というのであればC56もいらないですよね?(^^ゞアセアセ
あっっC12とC56のボイラ長って違いましたっけ?(自爆
それよりも、もしかしたらタンク機構造ならでは、の密閉キャブだから集煙はいらない、、、という判断はどうでしょう?
北海道に集煙付きカマがいなかったのは、その殆どが密閉キャブ機だったから、、、
と言われれば、ちと納得も出来ようものですが(ワラ
まぁ、いろいろ複合的な理由、所属機関区管内に長大トンネル有無、とかこれが正解、というのも無さそうですけどね(ワラ
これで、密閉キャブ集煙付き機がボコボコ居ようものならこの理論はガラガラと崩れまする(>_<)
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[No.3139] 下山賞 投稿者:燕号 2002-10-23 (水)
21:33
こんばんわ、燕号です。
>集煙装置に関して
増田 栄氏はこの集煙装置の発明?で第一回下山賞を受賞されております。
集煙装置の取り付けには、重油併燃装置との関連も有ると思いますです。石炭専燃に比べ、重油併燃機は排気温度が高く、トンネル内での排煙をどう処理するか、より深刻な問題となった様です。従いまして、石炭専燃の多いタンク機に少なく、重油併燃の多かったテンダー機に多いと言う結果になっているのではないでしょうか?
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[No.3142] Re.キマロキ、2 投稿者:燕号 2002-10-24
(木) 07:07
集煙装置に関しては、やはり缶胴の大きさが撮り付けに関係しているのではないでしょうか? 従って缶胴の小さなタンク機ではそれほど必要としなかったのでは? (C56の説明がつかないかな?)
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[No.3143] どうもです 投稿者:831列車 2002-10-24 (木)
22:33
Pentaさん
御指摘ありがとうございます。缶胴の長さと集煙との関係はちょっと勘違いの部分もありまして、むしろデフレクターへの関連性が強いものでした。(小型のカマが多かった時代は煙突も高くでき、運転室との距離も短かったため、煙の流入の心配はなかった・・という記事を思い出しあtためですが、これはデフの装備のことについてのものでした。すみません) 集煙装置は、やはり勾配区間の長大トンネル内での使用時の効果を狙ったものですから、まずそれを念頭においてみると、開発された当時(昭和20年代後半)にそれを必要としていた路線や区間に、小型機(国鉄でいえばC10以降のもの)が主力機で、なおかつ重量列車を多数運行している区間はほとんどなかったこともあるのかもしれません。ただ紀勢東線など特別な事情があった路線はタンク機でも集煙の必要を要請したのでしょう。C11が主力で沿線に長大トンネル区間がありそうなのは31年に全線開業した日田彦山線ぐらいかなあ・・。
燕号さんのお話もなるほど、と思いました。重装備には重油併燃も不可欠ですからね。タンク機にそれを付けたら軸重も増えるし、とても勾配やトンネル区間でもちそうにありませんね。
あ、北海道内の集煙(排煙)装置装備機の話し書き込むの忘れた。
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[No.3144] C571の集煙装置 名古屋区D51の重油タンク 投稿者:吉野富雄
2002-10-24 (木) 22:36
<URL:
http://homepage2.nifty.com/SAKU1967/index.htm>
こんばんは。
集煙装置が話題となっていますが、今も山口線を中心に活躍中のC571について、書き込みさせていただきます。
同機の集煙装置は、山口線での復活時に当時の国鉄鷹取工場で取りつけられたものです。ただ、鷹取式集煙装置の図面類が一切残されていなかったそうで、長野工場のD51用集煙装置の図面を利用して製作したということです。本来の長野式は手動開閉式でしたが、広島局の要望により自動開閉とすることになり、吹田工場の協力によって特急電車用のドアエンジンを利用して空気開閉式としたそうです。集煙装置非公式側に見られる出っ張りの中には、開閉装置をおさめられているとのことです。
私は長い間、C571の集煙装置を「長野式」と考えてきました。基本設計が長野工場の図面に依っていることがその理由です。ただ、実勢に製作したのは鷹取工場で、開閉装置など鷹取のオリジナルと言える部分もありますので、831列車様の分類のように「鷹取式」とした方が適当かもしれません。ただ、国鉄(JR)がはっきり○○式と断言していない以上、最終的には各自の判断に任せざるを得ないでしょうか。
ちなみに、山口線の蒸機復活に際しては、当初はD511が予定されていたそうです。しかし、ナメクジドームを持つD511では集煙装置が取りつけられないと言う理由で、C571に変更されたそうです。
D51の話が出たところで、名古屋区D51の重油タンクについてもひとこと。以前も書き込みさせていただきましたが、昭和28年頃中央本線旅客用に配置されていた名古屋区のD51の一部に、重油併燃装置が取りつけられました。これは、蒸機だめ後方に元だめを利用した円筒形の独特のものでした。「名古屋式(あるいは浜松工場式)」とでも呼ぶべきタイプのもので、準急「しなの」の名古屋〜塩尻間ロングラン運用に備えたものだったようです。この重油併燃装置を取りつけた機関車は、「鉄道ファン」1990年4月号によれば200,201,686の3両で、他に通常のA形(蒸機だめ後方配置のカマボコ形)重油タンク装備の825号機がいたようです。(ただし、200号機が名古屋区に配置されていたかどうかは、「?」です。
ただし、実際の「しなの」運用には重油併燃装置の有無は関係なかったようで、ロングラン運用に耐えうる一番の好調機は、551号機、ついで825号機だったそうです。
この独特の重油併燃装置も長続きしなかったようで、昭和41年に撮影された686号機の写真(「蒸気機関車」1979年9月号に掲載)では、すでに重油タンクが外されていました。「しなの」は昭和34年12月に気動車化されていますので、もしかしたらこの時期に取り外されたのかもしれません。
「蒸気機関車」の1979年7月号と9月号に、成田冬紀集煙装置と重油併燃装置の詳細なレポートが掲載されていてたいへん参考になりますが、「名古屋式(浜松工場式)」について一言もふれられていないのが残念です。
長文にて失礼しました。
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[No.3146] C571の集煙装置 投稿者:penta
2002-10-24 (木) 23:58
ふむふむ、ホントはC571ではなく、D511の予定だったのですかぁ
で、結果C571になったわけですが
集煙を取り付けるならば、当然その美しい長い煙突を切らねばならずその作業の際に現場の方が涙を流しながらメスを入れた、という逸話を聞いたことがあります。
どなたに聞いたんだっけなぁ?
そして取りつけられた集煙ですがやはり設計図の関係上、長野式を鷹取で改造したわけですから長野式(改)というのがしっくりくると思うのですがいかがでしょう?
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[No.3147] 集煙装置 投稿者:TADA 2002-10-25 (金)
00:20
<URL:
http://www.photoland-aris.com/kisya/>
思いついたこのなど。
分布は北、南は薄い。
北海道は831列車さんがネタをお持ちのようですが、私は今までのところ装備機の写真など、見たことありません。
常紋、北見、狩勝、倶知安など長大トンネルもあり、重油併燃もあったのになぜでしょう?
東北も釜石、横黒、米沢のみ。
東北本線には長大トンネルがなかったためでしょうか?
九州も肥薩線のみ、小工式は試作のみ、これもトンネルの関係か?
長野のD51は中央東線、信越本線、篠ノ井線運用のカマには装備されていましたが、中央西線のカマへの装備はかなり後になってからだと思います。
一方山陰など、それを必要とするようなトンネルはあったのだろうか?といささか疑問です。福知山や和歌山、紀伊田辺などもそんなに長いトンネルないように思えます。(ふるいトンネルで断面が小さい、というのはありそうです。)
トンネルとの関係だと播但線の生野、関西本線の加太、ほかにはどこがあるかな?
重油併燃装置とセットの場合が多そうでこれは関係ありそうです。
集煙だけ、というのは米坂、中央西、C56くらい??
密閉キャブとの関係はC58でも装備機がかなりいたのでこれは疑問。
装備機をリストアップするのは、該当機関区在籍機をすべて調べることになり、これはいまだに集約したものはないのでは??
機関車間の転用はあったのだろうか??
集煙つけたカマは音も違う、というのですが、実際どうなのでしょう??
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[No.3148] C57集煙装備機 投稿者:831列車
2002-10-25 (金) 00:44
TADAさん
北海道の装備機のことはたいしたことではありません。昭和27年頃(つまりまだ本格的な集煙装置が開発される以前ですね)、いわゆる排煙装置を試作したと思われる北見区の58657が煙突両脇の板とともに煙突上にも大きな被いをかぶせた装置?を装備した写真を見たからです。58657は野付牛時代からずっと北見区に在籍していたカマなので、この改造は機関区か、はたまた苗穂か釧路か旭川か?これは不明です。
C57の集煙装備機(1号を除くとすべて鷹取式)のリストについては例のイカロス出版のものには「1号を含めて16両」となっていますが、これは明らかに間違いで、どうもこの本の資料はおかしな点があります。ちなみに私が調べましたところ、C57の鷹取装備機は少なくとも30両、あと可能性があるのが3〜4両(現車確認が出来ないもの)あり、一時的に装備したものも考慮すればこの前後の両数だと思われます。なお保存機で装備のままのものは119号(和歌山)のみで、あとは撤去(煙突は復原、短いままなどいろいろ)されていますね。
リストは今度書き込みます。
おまけ おなじみの「北総レール倶楽部」さんの福知山の蒸機のコーナーに鷹取装備のC5763(なんとこれも正面形式入りプレート)が載っていますが、驚いたのはD5173! ナメクジでありながら排煙装置を搭載しております。(正確には排煙板ですが・・)何とかナメクジにも排煙効果を狙った装置を装備しようと試みたことはあったのですね。
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[No.3149] 山口線 投稿者:燕号 2002-10-25 (金)
00:55
こんばんわ、燕号です。
山口線で蒸機が走ると聞いた時にはD51200番だと思い込んでいました。それがC57、C58だと聞いた時には凄い違和感を憶えたモノです。
きっとD51200は調子が良くなかったのですねえ、D511は奈良線、関西本線に出てきましたが、D51200は出てきませんでしたから。
C57の煙突は集煙装置を取り付ける時に約100mmカットされたそうです。でも、その割に集煙外しても違和感が無いのは何故でしょう?回転式火の粉止めのおかげでしょうか? 私には集煙装置の取りつけ寸法のギリギリ迄、カットを少なくしたとしか思えないのです。C57はおろかD51でさえ、煙突をカットされたカマは遠目にもそれとハッキリ判りますが、C571にはそれが有りません。
>TADA様
装備機をリストアップされたもののD51ならば”プレスアイゼンバーン形式シリーズD51”の履歴一覧からピックアップ可能ですね。C58、96は難しい……。
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[No.3150] 集煙装置 投稿者:C58221 2002-10-25 (金)
07:51
<URL:
http://www.kawachi.zaq.ne.jp/jakalanda/sepia.htm>
集煙装置とトンネルの関係。全く想像ですが、トンネルの長さだけでなく短いトンネルでも連続している所では長いトンネルと同じで集煙装置が役立ったのではないでしょうか。紀勢本線(西側)は短いトンネルだらけで、機関車は和歌山も田辺も新宮もほとんど集煙装置をつけていましたね。ただし和歌山のC58だけは(2〜3両)重油併燃だけで集煙装置はつけていなかったと思いますが。逆に新宮のC58は全機集煙装置のみでした。
ちなみに、和歌山区のC58の運用についてご存知の方、おられましたらご教示いただけませんか。あそこのC58は数がわずかで定期運用についているのを見たことがなかったのです。
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[No.3151] 山口線の話。 投稿者:会津のけむり
2002-10-25 (金) 18:11
<URL:
http://www.asahi-net.or.jp/~aj4s-ski/>
梅小路物語から
1979年(昭和54年)3月28日付けで、国鉄は動態保存機の問題を梅小路蒸気機関車館に運車達第800号として通達した。
8630 9633 C612 C622 D51200号機の5両は展示走行用備品(有火状態での保存で構内走行のみ可)
C1164 C56160 C571 C581 D511号機の5両は引き続き動態保存機(有火状態で車籍を有し本線運転が可能)
検査施行工場として新たに鷹取工場が指定された。
残念なことにB2010 C551 C59164 D50140 D52468号機の5両は車籍を失い静態保存用備品となった。
この通達により動態保存機5両の本線運転の道が残され、同年8月1日の「SL山口号」の運転が可能になった。
候補機は勾配の関係でD511号機が最初に候補にあがったが、二保〜篠目間の田代トンネルを集煙装置が付けられないD511(ナメクジ)が越えるのは困難との結論に次の候補機を選定、C571号機に白羽の矢がたった。
C57形集煙装置の設計図が無く・・・以下略。
私論。
あのすっきりと伸びたボイラーに長い煙突がC57の魅力ではないでしょうか?
あの重量感のあるでかい集煙装置はC57には似合わないと思います。
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[No.3153] ふむふむ 投稿者:penta 2002-10-25 (金)
20:09
<URL:
http://www.photoland-aris.com/penta/board/?>
会津のけむりさんの話しで納得。
集煙付けねばならんのやったら、なぜはじめから煙突がカットされているD51200にしなかったんやろ?
という疑問も、解決します。
備品だったんですねぇ〜>D51200
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[No.3154] あら、途中で逝ってもうた(^^ゞ 投稿者:penta
2002-10-25 (金) 20:13
<URL:
http://www.photoland-aris.com/penta/board/?>
>燕号さん
集煙をはずしたC57は、最近は火の粉止めを載せてますので(最近の北びわこ、など)煙突の長さが兆度良く、違和感も少なめになってますね。
逆に、C56160の煙突は異常に長く感じます。
火の粉止めを載せてない集煙無しC571は、明らかに煙突が短く感じ(七尾出張など)やぱり明らかにカッコ悪いです(^^ゞアセアセ
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[No.3155] 私の眼がオカシイ? 投稿者:燕号 2002-10-25
(金) 23:07
こんばんわ、燕号です。
>penta様
私の眼がおかしいのでしょうかねえ、私、あんまり違和感ないのですよ。C571。七尾線出張の時も、’96年北びわこの時も、集煙外した割に煙突が短くなったと言う気がしないのですよ。C577とか晩年の87などに比べると、明かに長い(それ程短くなっていない)と思うのですよねえ〜。こんな処にも鷹取工場の人々の苦労と思いやりが有るのだと思っています。D51でさえも集煙外すと明かに短いと判るのでですが、C571に関しては私、単独で見ているせいかも知れませんが、判らないのですよ。従って、それ程カッコ悪いと思えないなあ。美意識がおかしいのかなあ?
D51200、90年12月亀山駅開業100年に構内運転の為、亀山まで無火回送されてきました。備品だと本線に出られないのじゃないかなあ?!(自信ないです)
構内試運転では12系1両をひいて200メートル位の距離を行ったり来たり。当初、人が一杯で乗車整理券を配っても捌ききれなかったものが、15時を過ぎて寒くなってくると、だあ〜れもいなくなってしまって、逆に客集めを始める様になりまして、思う存分乗りました。12系の車内に一人きりとか。
暗くなるのを待ってバルブを狙っていたのですが、D51200は暗くなる前にクラに収められ。何も撮れませんでした。ザンネンでした。
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[No.3156] 連続かきこ、スンマソ 投稿者:penta
2002-10-25 (金) 23:53
<URL:
http://www.photoland-aris.com/penta/board/?>
>燕号さん
会津のけむりさんのサイトの中にある「梅小路物語1・2・3」をぜひご覧ください。
http://www.asahi-net.or.jp/~aj4s-ski/miserarete20-1/newpage1.htm
梅小路館のスタートから現在までの経緯をレポートされています。
とても勉強になります。直リンすまそ〜
その中で、1987にD51200は車籍を復帰した、とあります。
つまり、亀山展示のときは、“備品”じゃなかったんですねぇ〜(^^)
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[No.3160] ここいらで、一服 投稿者:燕号 2002-10-26 (土)
21:07
こんばんわ、燕号です。
連続カキコ、失礼しますです。
>pentaさん
ありがとうございます。「会津のけむり」さんのサイト早速拝見させて頂きました。フムフムなる程そう言う訳だったのですか。これでハッキリしました。今、車籍があるのが何番で、備品が何番なのか判らなくなっていましたから。
集煙装置なのですが、実は私、使っている処(閉めている処)って一度も見た事が有りませんのです。亀山機関区、関西本線加太越えでスタートし、行く処と言えば、関西、紀勢、参宮、遠出をして中央西線と集煙装置付きの線区ばかりだったと言うのにです。そう言えば山口でも見た事がない様な気がします。あれはトンネル入る前に閉めて、出てから開けるのではないのでしょうかね。トンネルの中で操作しているのでしょうか? それとも撮るのに夢中になってて、緊張は撮る瞬間まで、後はボーっとしてしまうからかなあ〜。動作している処見られた方います?
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[No.3161] No.3144の訂正 投稿者:吉野富雄
2002-10-26 (土) 21:43
<URL:
http://homepage2.nifty.com/SAKU1967/index.htm>
No.3144の書き込みでは、誤字脱字が目立ったので訂正を…。
誤:開閉装置をおさめられているとのことです。
正:開閉装置がおさめられている、
誤:蒸機だめ後方に、元だめを利用した円筒形の独特のものでした。
正:蒸気だめ後方に、元だめを利用した円筒形の独特のタンクを配置したものでした。
誤:成田冬紀集煙装置と重油併燃装置の詳細なレポート
正:成田冬紀氏による集煙装置と重油併燃装置の詳細なレポート
誤:「名古屋式(浜松工場式)」について
正:「名古屋式(浜松工場式)」重油併燃装置について
以上、訂正します。大変失礼しました。
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[No.3162] 集煙装置作動中 投稿者:TADA 2002-10-26
(土) 22:09
<URL:
http://www.photoland-aris.com/kisya/>
>燕号さん
NORTH DRAFTさんの関西本線の最後のコマ、加太トンネルに突っ込む姿、煙の流れ方に注目してください。↓
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Forest/1613/51.html
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[No.3163] 集煙装備のC57 投稿者:831列車
2002-10-26 (土) 22:09
鷹取式集煙装置を装備したC57を調べてみました。写真・文献などの記録と装置が開発された以降に福鉄・大鉄・天鉄・米鉄に在籍した記録のあるもので調査したものです。多分間違いもありますので御指摘下さい。また装備を推進した機関区でも最後まで装備しなかったカマもいますのでこのへんがやっかいなところです。なお1号は除きました。装備した年度を想定する資料として32〜44年の配置を示します。★マークは保存機です。
32 36 40 44
6 尾久 和歌山 和歌山 和歌山
7 山田 伊勢 亀山 亀山 ★取り外し
10 福知山 福知山 福知山 ×
11 福知山 福知山 福知山 豊岡 ★取り外し
12 米子 米子 米子 浜田
26 山田 伊勢 亀山 亀山 ★取り外し
34 金沢 金沢 豊岡 豊岡
52 金沢 金沢 浜田 豊岡
56 奈良 奈良 奈良 和歌山 ★取り外し
58 福知山 福知山 福知山 ×
61 仙台 和歌山 和歌山 和歌山
63 平 平 米子 ×
76 金沢 金沢 米子 米子 ★取り外し(煙突復原)
78 尾久 和歌山 和歌山 和歌山
87 福知山 福知山 福知山 福知山 ★取り外し(煙突復原)
88 水戸 水戸 浜田 浜田
93 福知山 福知山 福知山 豊岡 ★取り外し 解体
96 尾久 酒田 米子 浜田
98 山田 伊勢 亀山 豊岡
101豊岡 米子 米子 米子
119山田 和歌山 和歌山 和歌山 ★装備のまま保存
120豊岡 米子 米子 米子
121山田 伊勢 亀山 亀山
128福知山 福知山 福知山 福知山 ★取り外し(煙突復原)
145山田 伊勢 亀山 亀山
146奈良 奈良 奈良 亀山
147奈良 奈良 和歌山 和歌山
148奈良 奈良 亀山 亀山 ★取り外し(煙突復原)
160千葉 新小岩 新小岩 和歌山 ★取り外し
165平 平 浜田 浜田 ★取り外し(煙突復原)
190米子 和歌山 和歌山 梅小路
*ざっとこんな感じです。52号あたりは最後筑豊へ転属した時、煙突も普通だったような気がしますし、他にも違っているものがるかもしれません。またもれもありそうです。燕号さん、補足などよろしくお願いします。 長文失礼いたしました。
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[No.3166] 集煙装置、作動 投稿者:燕号 2002-10-27 (日)
00:30
こんばんわ、燕号です
>TADA様
ありがとうございます。ウーム確かに、排気は後に流れていますね。やはり入る前に閉めるのですね。関西でも、山口でもトンネルの飛び出しを狙って撮った事が有るのですが、必ずと言って良いほど上に上がるので、集煙蓋を開けている絵しかありませんです。山口では小河内や二反田、田代の突入も撮ったけれど、閉めてなかったなあ〜。やっぱりボーっとしてたのかしらん?
>831列車様
これは凄い、「よくぞ」って感じですね。私はC57に関しては知識が有りませんので、単純に驚くばかりです。
それにしても、煙突復元機が以外といるのですね。その気になればC571の煙突も元に戻せると言う希望が持てますね。
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[No.3168] ん?煙突復元?? 投稿者:penta
2002-10-27 (日) 03:37
<URL:
http://www.photoland-aris.com/penta/board/?>
と、思って拙作の静態機のページを見ました。
http://www45.tok2.com/home/penta/shiga/c57128/c57128.htm
http://www45.tok2.com/home/penta/oosaka/c57148/c57148.htm
うーん、よく分からん・・・(自爆〜
C571集煙開閉シーンの件ですが
NHKから出た「やまぐち号10年の軌跡」というビデオ(NHK特集再編集版)の中で集煙の説明シーンがあり、がらがらっっと開閉する集煙が収められております。
考えてみれば、ワシもこのビデオでしか開閉シーンは見たことありません。(^^ゞアセアセ
このビデオ、いろんな意味で必見ものでっせ〜(^^)
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[No.3178] 集煙ネタ保存♪ 投稿者:慎 2002-10-29 (火) 13:13
<URL: http://www.amigo.ne.jp/~purebrue/>
お久しぶりです♪
有り難くログ保存させていただきました(笑)
集煙装置は何処かの写真集で紀勢線のC58は閉じたままで煙に巻かれて走っている姿を見ました。
蒲郡博物館のD51201は長野式手動なので遊びに行っては開け閉めしたり逆転器を回してました(笑)整備が行き届いた保存機です。
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[No.3185] どもども(^^;) 投稿者:メジロのめ次郎 2002-10-30 (水) 00:25
鉄道ファンの敦賀式集煙器の記事は1998年8月号でしたヽ(⌒〇⌒)ノ
キャブ室内温が60度を超えたのは2両目めのキャブでした(^^;)
それでも 集煙器を付けたことによって1両目、2両目、後補機ともに室温が10度近く下がってますヽ(⌒〇⌒)ノトンネル突入してからの時系列に集煙器を使用した場合、しない場合、トンネル入口の排煙装置を稼働させた場合、させない場合の1両目、2両目、後補機各D51キャブ内の室温と湿度の詳しいグラフが表示されてした。集煙器のフタを閉めて後部へ煙を噴きだしてる試験の写真もあって なかなか興味をそそる内容ですヽ(⌒〇⌒)ノ
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[No.3186] ご無沙汰です 投稿者:忠賢八高@管理人 2002-10-30 (水) 00:49
831列車さん、TADAさん、C58221さん
色々と考えてみましたがトンネル断面の大きさと集煙装置の設置との関係が一番ありそうな気がするのですが・・・・。トンネル長さよりも中央東線など数は少なくとも断面が小さいところの方が集煙がついているような・・・。
北海道の集煙は北見の86だけとのことですが付けてもよさそうなのについていない。ギーズルにしても室蘭線のものについていて石北にはついていない???どーしてなんでしょ???
吉野さん、pentaさん、燕号さん
D511の出番をあのトンネルのためにC571に譲ってしまったとのことですが何で山口線での復活だったんでしょうかね〜。新幹線アクセスがあってだったらもっと大阪圏に近い播但線あたりでもよかったわけでしょうし・・・。でもこっちも集煙ついてないとダメか〜〜。
現役末期にはD511は浜田にいましたし山陰だったらC571も綺麗なままでいたんでしょうにね〜。
会津のけむりさん、燕号さん、pentaさん
C1164は動態対象のわりには出番が全くなかったのはどうしてなんでしょうか?他のカマはそれなりに活躍したのにC1164とD511だけは全然登場しませんでしたよね。D51200なども備品がまがりなりにも復活したわけですんに・・・。
C571の煙突は直しようがあるちゅうことでしょうかね。C56が長い・・・全然感じておりませんでした。確かにそうだ・・・・・・。
燕号さん、TADAさん、pentaさん
集煙を使っている所・・・・しらなかったな〜。こんな風になるんですね。皆さんに教えていただいてありがたい事です。
831列車さん
C57集煙付一覧、ありがとうございました。ええっと、6、7、11、26、87、101、121、145、146,148、190くらいかな。撮ってるのは・・・。160にも付いていた事あるんですね。今ウチでアップしてるのは付いているC577とついていない時の146、148くらいでしょうか。
メジロのめ次郎さん
メジロのめ次郎さんもトンネル断面説ですね。中央東線の上諏訪などのカマにも付いていたはずですんで小さい所にはついている?
でもここにはその昔D511も配置されてましたけどどうなんでしょうかね。
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[No.3197] 何故、何故、山口線、C11。 投稿者:燕号 2002-10-30 (水) 22:57
こんばんわ、燕号です。
国鉄復活蒸機の運転線区に山口線が選ばれた理由は幾つか有ると思いますが、第一は東京、大阪から遠く、新幹線沿線で、近くに有力な飛行場が無い事だと当時噂されていました。結局、蒸機運転では赤字が増すだけなので、その穴埋めを新幹線で稼ごうと言う事だったではないでしょうか?当時の宇部空港では新幹線に太刀打ち出来ず、中国道も無い状態では、鉄の皆様は小郡迄とにかく鉄道で、特に東京の皆さんは新幹線又は九州特急で行く事が多かったのではないでしょうか?
「やまぐち号」の発車時間も大阪を朝の新幹線に乗れば乗り継げる様な設定だったと思います。他にも、比較的遅く迄蒸機の運転が行われていて、設備や蒸機経験者が多く残っている。沿線に有名観光地が多く、一般客も呼び込める。等有ったと思います。運転開始当時は全国一般紙(誌)こぞってC57フィーバーだった事を思い出します。現在は訪れる人が少なくなって、とっても静に撮影が出来る、私の好きな山口線になっています。
梅小路の動態保存でC1164の出番が少なかったのは、私の想像ですが「運転線区が計画されていなかった。」の一言に尽きるでは無いかと思います。保存が決まった時、D51=関西本線、C61、C62=東海道、山陽本線、C57=山陰本線と言う運転計画は聞いておりました。京都と言う立地条件での運転は比較的列車密度が高い線区が多く、アシが遅いのでは他の列車への影響が大きく、又、都市部での集客力を考えた時C11では収容力不足だったのだと思います。又、同じ運転するなら、ネームバリュウ−の有るD51、C57、C62の方が喜ばれると言う営業上の問題も有ったのかもしれません。
本来もっと活躍出来た機関車だと思うと残念な結果になっています。その点D511は保存機の鑑です。’72/’73と関西本線に良く顔を出していました。流石に加太は越えられませんでしたが、奈良線経由で関西本線に出没していました。中には柘植より草津、東海道本線を走り京都発着の環状運転をした列車も有りました(ナンと山科を走ったのです)。又、’73年は「サヨナラ伊賀号」が走り、関西本線のサヨナラも行われた後の11月に「デゴイチ伊賀路号」なる列車が仕立てられ走りました。D51200とは大違いで、D51200の不調は真偽の程は判りませんが当時から噂されていました。
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[No.3200] レスつなぎ 投稿者:831列車 2002-10-31 (木) 23:26
集煙装置装備機リスト その2 C56編
113・114・126・130・138・151
たぶんこの6両だと思います。塚本和也氏の著書など資料は多いので。
C58・D51編は果たしてあるのかどうか?
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[No.3221] 投稿者:忠賢八高@管理人 2002-11-07 (木) 00:39
831列車さん
ギースルをつけるの外すのということからふと思いついたんですが、木曾のD51の晩年は全機が集煙装置をつけてたはずですが、何で保存機、特に長野県あたりの木曾に近い所に保存された中央西線を走っていたカマはことごとく集煙装置を外しての保存だったんでしょうかね?200号は兎も角も101,155,172,209,238,266、775,777、787、792など多くのカマから集煙装置が外されており、そのまま保存されたのは201、388、1001などごく僅かというのもなんとも不思議で・・・・。
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[No.3225] D60雑話 投稿者:831列車 2002-11-07 (木) 12:12
管理人様
長野地区でのD51の保存が多いのはその愛着と、木曽路で最後まで活躍した印象度によるものでしょうが、D51の本来の姿を重視して集煙装置を外して保存、というのはファンからすれば奇妙ですね。土地柄にあった姿での方が一段と愛着が湧くものですが・・・。木曽路のD51に集煙が装備されたのは晩年のことなので歴史もないから外した、というのはちょっと穿ち過ぎかもしれませんし、篠ノ井線での働いた長野区にいたこともあるナンバー機はやはり付けて保存の方がいいと思います。(549や824など)
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[No.3231] こんな角度から 投稿者:TADA 2002-11-07 (木) 22:43
<URL: http://www.photoland-aris.com/kisya/>
http://park10.wakwak.com/~kisya/1mai-2.htm
こちらの板のちょっと前の話題のモノです。(それにしてもまたここのところ話題の回転の速いこと、、)
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[No.3235] 「こんな角度から」拝見 投稿者:やっさん 2002-11-07 (木) 23:45
<URL:
http://www5a.biglobe.ne.jp/~sl_page1/>
>TADA様
拝見しました。
この写真の長工式集煙装置は先端に二又のフックのようなものがついていますね。
カマによってはここに何かひっかけているようです。
岩堀春夫氏の「中部地方のSL」(ないねん出版)の106ページのD51245のサイド写真を見ると何か円筒形のものが確認できます。
これは何だろうと思っていたのですが、ある日、春日井のD51792を見にいったところ疑問が解決(?)。
円筒形のものはクルクルパーの給油器じゃないでしょうか。
D51792は保存にあたり長工式集煙装置は撤去したものの、クルクルパーはそれほど美観を損ねるものではないので、そのまま残ったのではないでしょうか。
ただしこの説も先の「中部地方のSL」のP.99のD51495を見ると何やら形状の違うものがくっついているので自信がない部分もあります。
詳しい方、いかがなものでしょうか?
ちなみに伯備線のカマは集煙装置の先端のツノのようなものが付いているのが多いけどあれは何?
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[No.3239] 二股のもの 投稿者:TADA 2002-11-08 (金) 21:19
>やっさん
なにやら良く分からぬ写真ご覧いただきありがとうございます。
ご指摘のモノ、う〜ん言われて改めてみてなんだろな??と思いました。
集煙+クルパー、これだとかなり煙突のクリアランスがきつくなりそうですがどんなもんだったのでしょうかね?
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[No.3247] 投稿者:忠賢八高@管理人 2002-11-09 (土) 01:07
TADAさん
こんな角度から撮ってらしたんですか!しかしこればっかりは休車じゃないと中が拝めませんね。流石にこの角度は何方もいらっしゃらんのでは。
やっさん
なかなか見れない所だけに謎が多いとこですね。木曾のD51の保存機に集煙装置を外したものが多いのは集煙装置が異物扱いだからんなんでしょうかね。
上から保存機を見れる所なんてないでしょうね。
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