やながわ希望の森公園 さくら1号

阿武隈急行やながわ希望の森公園前駅から公園入口まで0.8kmを結ぶ762mmの時刻表に載らない遊覧鉄道。
1987年4月に開業し、地元協三製の蒸気機関車と3両編成の客車が4月〜11月の土休日に運転している。
撮影日 特記以外 2009年9月23日


阿武隈急行の駅から徒歩数分の始発駅、「西口駅」。


だいぶかすれてしまった案内看板。
この手の遊覧鉄道はエンドレス路線が多いが、ここは通常の鉄道同様移動目的に使われている。
料金(運賃ではない)は大人片道300円、往復500円。


土休日しか運転しないため、なかなか訪問する機会がなかった。
GWにうまく休みがあったので出かけたが「機関車修理のため本日臨時休業」のお知らせが・・・
2009年4月29日



今回はちゃんと動いているだろうなと心配しつつ現地に着いたときは列車が公園入口の「東口駅」を出るころ。
やがてヒョーという汽笛とともに小さな列車がカーブの向こうに姿を見せた。


勾配票なども一般鉄道並に完備している。




客車はダブルルーフを模したオープンデッキ。テールライトは装備していない。


ここの最大の特徴は往復運転のため両端にターンテーブルが設置されていること。


機関車に比べてターンテーブルが大きいが、客車が乗ることもあるのだろうか。


横に立っている棒状の先がスイッチで機関士さんが操作するとゆっくりと回りはじめる。


ドレインを吹いて元気よく客車車庫を兼ねた機回し線へ。
右手前に機関車庫がある。


ホームで発車を待つ。




駅名票は鳥居形。
西口だけにローマ字表記があるが、正式名称は「やながわ希望の森公園駅西口」なのだろうか。
ちなみに阿武隈急行の駅名は「やながわ希望の森公園前」


愛知こどもの国、スカイピアあだたらなどと同じ協三工業製のB62418。
ナンバーは運転開始の昭和62年4月18日に由来する。
最後の実用産業用蒸気機関車として有名な東洋活性白土2号機とほぼ同サイズの6t機だが
小型密着連結器、貫通空気ブレーキを装備している。


協三の製造番号は最初に機関車トン数を表し、100位以下で製造順を示す。
6098は6t機で製造98番目となるが戦前は製造番号を振っていなかったそうで実際の製造両数はもっと多いらしい。


客車は西口側より3、2、1のナンバーを持つ8m級のボギー車。
窓は両端2枚分以外は解放形。


全席オープンタイプの中間車2号、車体裾に協三の銘板が見える。


西口行きで機関車次位となる3号、車体裾に数字だけ記載されている。


車内は2+1の24人乗りクロスシート。


車内の銘板。


乗車券は車掌さんから購入する。


そろそろ発車時間だがお客さんは現れない、結局私一人の貸切状態だった。


西口駅を出るとすぐに右にカーブ、道路に沿っているが線路は公園敷地内。


丘にそってうねうねと走る、東口に向かって登り勾配が続くため石炭の煙をあげて力行。
沿線は植栽で仕切られているため写真撮影はポイントが限られる。


6分で終点東口に到着。

終着駅東口へ

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