C10 8 |
ラサ工業宮古工場で国鉄蒸機終了後も現役だったC108号機。
1976年にDL化されたものの工場内で保管されていた。
1986年に廃車、翌年宮古市に譲渡され宮古臨港線を走るSLしおかぜ号として動態復活した。
撮影日 2003年8月23日
宮古駅から東方に400mほどの宮古橋から閉伊川に沿って宮古港までの臨港線で運転していた。
10時から16時まで、ほぼ毎時1本と本数はそこそこあった。
宮古橋付近のはまぎく駅から宮古港手前のうみねこ駅まで約1.4kmを走行した。
はまぎく駅に到着するC108。
乗車には、乗車券ではなく運行する団体の会員となり、会員証が発行された。
ちなみに一日会員券は大人200円。
ラサ工業時代はエンソビームがトラ塗だったが、
復活時は黒になっていた。
全体に過度な装飾などなく、現役機っぽい姿だった。
ドレーンを切りゆっくりと発車、撮影場所ははまぎく駅かうみねこ駅は不明。
次のコマが後追いなので、通常運転のうみねこ駅発車のようだ。
客車は控車を改造したものという。
宮古橋から撮影。
宮古大橋下には踏切もあった。
踏切の道路標識はけむりを吐く汽車。
沿線は片側が堤防で乗ってしまうと海は見えなかった。
短いながら鉄橋もあった。
宮古橋より。
宮古大橋から撮影。
東日本大震災ではこの堤防を乗り越える津波映像が記録された。
休日メインに運転されていたが、乗客は増えず観光客の集客につながらず、1990年1月に運転終了。
C108はその後大井川鉄道に譲渡された。
C108履歴
「機関車表 フル・コンプリート版」沖田佑作氏より引用
1930-7 川崎車両兵庫工場 製番1363
1930-7-24竣工
東京局配属
1930-8-2配置 大宮
1932-1-31現在 大宮
1932-9-1高崎
1932-10-10借入 新小岩
1932-10-28返却
1933-2-2借入 田端
1933-3-16借入 水戸
1933-3-19返却
1933-10-8借入 田端
期日不明返却
1934-9現在 高崎
1934-11現在 尾久
1935-7現在 田端
1935-5-12増圧(14→15kg/cm2)田端
1935-7-30大阪局
1936-1-31現在 姫路
1937-10-28仙台局
1940-10-31現在 仙台
1941-7-31現在 仙台
1942-1-31現在 大湊
1944-1-31現在 大湊
1949現在 盛岡
1951-1-1現在 会津若松
1953-6-1借入 新橋工事事務所
1962-3-31廃車 会津若松
1962-4譲渡 ラサ工業宮古工場
1976-4専用線での運転終了 休車で保管
1986-11専用線廃止で廃車 保管
1987-7譲渡 宮古市 動態保存 市内臨港線跡で運転
1990-1臨港線での運転終了
1992-7三陸・海の博覧会で単機走行
1994-4-24譲渡 大井川鉄道
1994-7-9千頭駅構内で有火展示
1997-10-14営業運転開始
ラサ工業宮古工場現役時代はこちら
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