明延鉱山の保存車
明延鉱山学習館

一円電車として知られる明延鉱山跡周辺に鉱山で使われた保存車両が点在している。
明延バス停から徒歩10分ほどの明延鉱山学習館には762mm、500mmの車両が保存されている。
撮影日 2017年5月5日


右手の赤い屋根が鉱山学習館、手前の青い屋根の下に坑内用500mm車両、向かい側に明神電車762mm車両が並ぶ。



坑内用のバッテリー機関車2両とパトロールカー。


パトロールカー(バッテリー人車)

バッテリー式電車、探検坑道内にも同形車両が展示されている。






こちら側にはライトがない、こうしてみるとただの人車に見える。



2tバッテリー機関車

ニチユ製2t機。






3tバッテリー機関車

ニチユ製3t機。


上に置かれたライトとカギは探検坑道案内人さんのもの、どかせてもらってから撮ればよかった。




ライトが片側に寄ったお顔。









左から赤金号、1号電機、無線車、グランピー鉱車2両、無線車、2号電機。
鉱石列車は短いとはいえ現役時の編成で保存されている。


以前は赤金号の前に白金号も展示されていたが、あけのべ憩いの家前へ移転した。

赤金号



明延鉱山には鉱山鉄道には珍しい電車を2両持っていたが、いずれも他に類を見ないユニークなスタイルだ。


2軸単車だが前後の車輪径が異なる。


機関車はZパンタだが、2両の電車は普通のパンタを乗せている。


一応こちらが前面、側面表記はあかがね、前面には赤金号。


右側のフォーンは手回し式のサイレンらしい。


反対側側面はほとんど見られない。


後尾窓は保護棒付き。


車内を窓越しに撮影。手前が前部シート、裏側もシートで後部は向かい合わせに一人がけの7人分と白金号よりも定員が多い。


車体が小さいためやけに大きく見えるコントローラー、窓の左にはサイレンのハンドル。


後部座席の一人掛けシート。


台枠は加藤製作所3tガソリン機関車のものを改造したという代物。軸受にKSTのマークが残る。
窓隅のRはHゴムを意識したものだろうか。




脇にあった当時の乗車規定、10トン電車とあるが、赤金、白金はもちろん最大の客車のくろがねもそんなに重くない。
ここでいう電車とは乗車用列車の意味だが、10トンはその総重量か、牽引機関車の重量だろうか。


電気機関車1、2号、無線車、グランピー鉱車

案内板にNo.15電気機関車とあるが、ここに保存されているのは1、2で15は保存されていない。
イラストでは前後の機関車のスタイルが異なるが、1,2は兄弟機でキャブのサイズなどは同じ。




1、2号機ともに1941年ニチユ製10t機、500mmで入線し、その直後762mmに改軌、閉山まで使用された。




外板張替えなどかなり改造されている。






アルミサッシの窓、四角い標識灯など近代的なパーツに改装されている。


Zパンタの摺り部はローラー式。




機関車次位の無線車。これを介して編成前後で総括制御を行っていた。




5tグランピー鉱車、手前は35のナンバーがあつが、奥はナンバーを確認できなかった。
この鉱車を30両連ねた編成で運転されていた。




無線車の下回りは鉱車と同じもの。








2号は窓など1号と差異がある。










鉱山学習館

坑道探検ツァーの後、時間があったので鉱山学習館を見学。
案内人さんのお話では参加者が多いときはカットすることもあるとか。


電気機関車と客車わかば号の大型模型。






こんなお宝も、くろがね号図面、ウイングばね台車も詳細に記載。


電気機関車図面。


学習館隣接の建屋に赤金号のハリボテ、イベントで使用したという。

この場所の地図
バスは八鹿駅より明延・自然学校行き(日中毎時1本程度)終点下車。


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