大灰廠
首鋼総公司建材化工厰
オリンピックに向け近代化が進む北京。
東京となんら変わらない大都市の風景は
芭石から戻った目には別の国、別の時間にいるように見えた。
そんな北京市の片隅にもC2蒸機が生きていた。
撮影日 2003年10月8日
北京地下鉄東西線古城駅からバスに乗り終点の大灰廠へ。
バスの発着所から少し戻ったところにあるいかにも中国的な門をくぐり坂道を登ると踏切がある。
ヤマと工場を結ぶ全長約2kmのナロー専用線のほぼ中間地点だ。
通常はバスで40分ほどだが、この日は途中で大渋滞に巻き込まれ2時間近くかかってしまった。
工場の方へ歩いてゆくとおっちゃんたちが脱線した鉱車をレールに戻そうとしていた。
ここでは脱線は日常茶飯事らしい。
鉱車を引いてきた機関車は機回しをして後ろに見える工場に押し込むのだが、
脱線復旧のためしばらく作業が中断したようだ。
この建物内部で鉱車ごと回転させ石灰岩をホッパーに落としている。
鉱車の形式写真。
なぜかテンダだけがポツンと置いてあった。
後ろのレンガの建物は機関庫、扉の間から覗くと2両のC2が見えた。
なかなか見事なへろへろレール。
こぼれた石灰岩をスコップで放り上げる。
線路際にはところどころに落っこちた石灰岩が転がっていた。
空車を引き1号機がヤマに向かう。
3号機が引く積車の列はデコボコ、脱線、積荷の落下もこれではとつい納得の風景。
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