一畑電鉄生え抜きの古強者。
晩年は大社線でワンマンカーとして活躍していた。
沿線、それも線路際の保育園で美しい姿で保存されている。
さとがた保育園 板木様ご提供
「保育園移転に伴い一畑電鉄の先代社長が現役の頃、お願いして譲っていただきました。
私と長男とそしてボランティアの手を借りながら、整備維持管理しております。
皆さんや子どもたちから末永く愛されますよう整備に励んでおります。
この電車を見にお越しになったらぜひ保育園まで声をかけていただきたく存じます。」
「私どもの6号は、今夏全塗装いたしまして訳あってオレンジ色に塗っております。
この色が痛んだらまたクリームに戻したいと考えております。
この夏オレンジ色になったところで、現在下回りも黒く塗っております。
このオレンジ色は今回限りで、将来はクリーム色に戻します。」
さとがた保育園公式サイトはこちら
(音が出ます、ご注意ください。サイト内あちこちで電車が走り回っています。)
まるで「ふたごのでんしゃ」(渡辺茂男 作/堀内誠一 絵)のお話そのもののように
引退後子供たちの元気な声に囲まれて、ボランティアの手で整備され
後輩たちの活躍を脇で見るこの電車たちは日本一幸せな電車かもしれません。
現役の姿はこちらで。
2010年6月5日追記
2010年5月に公開された映画「RAILWAYS」でデハ52をお座敷から座席に復元するにあたり
当保育園の保存車から部品提供を受けたといいます。
以下は2013年5月25日 園内、車内は許可を得て撮影
線路際に設置されているので、架線が無いだけでまるで現役のような雰囲気。
デハ6
運転台にはユキダルマ?
本車の吊り手は映画「RAILWAYS」撮影の際、
お座敷に改装され吊り手が撤去されていたデハニに移設使用された。
車内にはヘッドマークなども展示。
デハ6のパンタは下ろされて整備中。
デハ3
車内に展示されている大社線出雲高松駅の「公定運送料金表」
室内のシートは撤去されている。
ヨロイ窓も健在。
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