関西電力黒部ルート見学会
その1黒部トンネル

黒部峡谷鉄道の終点欅平から黒部川第四発電所前までの6.4kmのナロー専用線がある。
黒部川を渡る一箇所以外全線トンネル、しかもそのうち0.5kmほどは160度という高熱の岩盤の「高熱隧道」という
きわめて特殊な路線ゆえ、かつては一般に公開されることはなかったが1996年より公募見学会が実施されるようになった。
お隣の立山砂防軌道同様、その人気は高く2007年実績では最高7倍以上の申し込みがあったという。

砂防軌道乗車後次はこっちだと申し込んでみたものの、抽選日を過ぎても連絡はなし。
やはりハズレたかと思っていたらある日突然
「黒部ルート見学公募委員会ですが、再抽選の結果11月12日の見学会に当選されましたが参加されますか?」
というまるで昨今流行の次点詐欺のような電話がかかってきた。


「もちろん参加します!」とお返事、数日後申し込み書、案内所など一式が郵送されてきた。

コースは上流に向かう欅平出発と降りてくる黒部ダム出発があり、申し込み時にどちらか希望することもできる。
当選確率を上げるためにどちらでも可にしておいたが、一人で申し込んだのも最後にもぐりこめた要因かもしれない。
当選したのは黒部ダム出発コース、山に向かう鉄道はできれば下りよりも登りに乗りたいがそんなことは言っていられない。
それに欅平出発コースよりも黒部ダム出発コースのほうが黒四発電所での見学時間が長く設定されているのも魅力だ。
集合はトロリーバス黒部ダム駅に10:45、立山側からアルペンルート経由でも行けるが無難に大町から入ることにした。
信濃大町駅前発9:05のバスに乗るには東京当日発では間に合わないので松本に前泊。

7:47松本発の大糸線で信濃大町へ、駅前からバスで扇沢へ、ここから関西電力トロリーバスで黒部ダムへ。
階段を昇り降りしてダムを見学後、集合場所のトロバス駅長室前に向かった。
以下画像撮影日はすべて2008年11月12日


トンネル内のトロリーバス乗り場。


トロバス駅駅長さんのお見送りを受けていよいよ出発。
案内の関西電力職員さんの先導で「秘密の入口」から職員通路へ。


トロバス黒部ダム駅周辺だけでもトンネルがあちこちに伸びています。


このコースの面白さは色々な乗り物を乗り継いでゆくこと。
まずは普通のバスで黒部ダムから黒部トンネルを進みます。


途中の樽沢横坑の分かれる場所で一旦下車、画像のようにこのバスはいたって普通のバス。


岩盤むき出しのトンネルを100mほど行くと


横坑出口の外は


剣岳を見渡す絶景が待っていた。場所は秘境十字峡のすぐ近く。


これだけ山がきれいに見えることはめったにないとのこと。
剣岳を裏から見るこのアングルはベテラン登山者でないと拝めない風景です。

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