リニア・鉄道館
モハ63638

20m4扉の国電スタンダードを確立した電車。
戦中、戦後混乱期に戦時設計で大量増備され、私鉄でも使用された。
1951年桜木町事故ではその車体構造から多数の犠牲者を出し、
その後徹底的に車体改修を行いモハ72、クモハ73と改称された。
101、103系登場により余剰となった車両の一部は牽引車クモヤ90、91に改造された。
リニア・鉄道館展示にあたっては廃車後浜松工場で保管されてクモヤ90005をモハ63638に復元した。
撮影日 2011年10月5日


ロクサンは粗製乱造の代名詞でもあったが、その後の車両に与えた影響は大きい。


モハ63からモハ72に改造で運転台撤去、クモヤ90で両運転台設置、復元で片運転台に戻った。
ロクサンにしては外板が平滑すぎると感じてしまう。


復元工事は本格的で、収蔵庫に入っているため通常は車内など近づいて見られないのが惜しい。


モハ63の特徴のオデコのベンチレーター、運行窓には「63」表示。
ワイパーもない全面窓。

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