ペルシア湾通信
2004年5月10日


1分の1と80分の1


砂利が入ってこないので開店休業だあ!と思っていたら、
急に1万トンの売り込みがあってそっちのほうはスピード解決しました。
3日くらいテヘランに行って地下鉄に乗って「リハビリ」して来ようと思ったのに・・・・。
この辺の先が読めないのはイランでのビジネスの特徴です。
砂利は政府関係のプロジェクト用の横流しみたいですけど、
こっちは「善意の第三者」ですからね。知ったこっちゃありません。
鉄道模型に凝ってる人間には「悪意の第三者」なんて居ないんです!(ウソ!)

 ところが急なハナシで今度はダンプの手配が付きません。
まあ、なんとかなるでしょうけど・・・。



例の7階が銀行に売れたので、次の家が出来るまでまた工場内の通称「キャンプ」
を改装して使う事にしました。勿論日本風呂も造りますよ。
これも「1分の1の楽しみ・しょにょ3」てとこですね。
添付写真は電気工事の様子ですが、日本とは丸っきり違うのでお見せしたいと思います。





砂漠の民家は壁が厚く、この辺りの家々も最低30センチから
古い日干し煉瓦のものは1メートル近くあります。
もしも、日本人だったら、予め緻密な設計図に基づいて先に配線用のパイプを埋めるとか、
とにかくモルタルやコンクリートを「壊す」ような工事は絶対にしませんよね。

 しかし、こちらでは壁も床も全部作り上げた後にコンセントやスイッチ、照明の位置を決め、
そこに至る配線を這わせるスペースをノミで削って作るのです。





ですから、「電気屋」の主な仕事は「石工」と同じで一日中「キン、キン、キン、」と
ノミで壁や床を欠き取る事です。そして出来た空間に電気コードを埋め込んで行くのです。
この「コードの仮押さえ」も金具では無く、漆喰でやるので、こーゆーのを見てると、
丸っきり発想が違っていて、日本人が「中東音痴」なのも仕方ないなあ、とつくづく思います。






さて、「80分の1」のほうは正面のファサードが形になってきて何となく大塚車庫っぽくなってきました。
神明町と大塚の営業所の建物は同一双子で、上にレリーフ飾りがあり、
入口がアーチになってるほうが大塚で、角ばってるのが神明町でした。



大塚のほうが優美でしたね。

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