ペルシア湾通信
2004年6月30日

バンダラアボスからミナブへ

「ニセモノ総合センター」を後にして、我々は迎えの車でバンダラアボスからペルシャ湾沿いに
東南に約1時間半下ったところにあるミナブという町に向かいました。

 写真1,2。バンダラアボス市のほんのここ1,2年の間の大発展には驚かされました。
2,3年前までのこの町は、私の経験ではマニラにそっくりなイメージで、
暑くて湿気たっぷりで如何にもバクテリアうじゃうじゃのその空気が臭くてどんよりと重く、
しかも心理的にも、物理的にも常に身の危険を感じるようなところでした。
それがホントにこの2年くらいで一変してしまったのです。
市当局も、清潔でトロピカルなムードを演出している感じです。
トラックの荷台に乗ったこのような風景も珍しくなってきました。



 写真3、は郊外にどんどん延びている新市街で、日本では考えられない分譲面積が
180平米前後の広い大理石張りの中層マンションが300万円台で買えます。
ここも去年通った時は一面砂漠でした。



 この町はドバイとの交易の窓口で、また、アフガニスタンやイラクの復興資材は
輸入も移入もここを経由するのでホントに急発展してるんです。
土地がこの2年で20倍上がったそうです。
ケシュム島の土地も上がりましたがせいぜい3倍ですからね。
今造ってるショッピングセンターのオーナーからバンダラアボスで土地を買わないか、
なんて話もあったんですけど、あそこのイメージが悪過ぎて乗らなかったんです。

 写真4、はケシュム島の水道システムに繋がる本土側の本管です。
「チクショウ!バンダラアボスに土地買っときゃあなあ!」なんて悔しがりましたが、
これを見たら、やっぱり真面目に建設屋をやるほうが自分に向いてると思いました。
ああ、でも・・・・。



 写真5、そんなこんなで市街を抜けて周りが砂漠になってきた辺りに差し掛かると、
クルマを運転していたハッサンが「ミスター・サトウにビッグサプライズだ!」
と言ってクルマを止めてトランクを開けてゴソゴソやってるんですよ。
見ると漬物の容器に氷に囲まれたビールが!!!!



 で、写真6の「乾杯シーン」になったんです。ペルシャ語で乾杯は「サラマティー」です。
運転してるハッサンは「自分は運転してるから」なんて真面目な事を言ってましたが、
こっちがしつこく勧めたらそのうちにガブガブ飲みだしました。



 禁酒の国でエアコン無しで気温50度の砂漠を時速120キロで
突っ走るクルマの中で飲む氷のように冷たいビールは格別です。
また、こーゆー時のBGMとしてラジオから流れるイラン南部の民俗舞踊音楽は
ポンポコポンポコ調子が良くてサイコーなんです。

 コレ、「レッドホース・ビール」で香港のサンミゲル社製です。
サンミゲルはフィリピンでは市場をほぼ独占してるビールで、
普通のは緑缶でアルコール分が5%ですが、この赤缶は9%でワイン並みに強いんです。
私は10年位前にフィリピンのミンドロ島のビーチのバーで
内務大臣の護衛官という巨漢ドイツ人とコレを朝から飲んでワケが分からなくなり、
気が付いたら警察署のベンチの上だった、って事があったんです。

 今回もそれ程ではないにしろ久しぶりに飲んだので相当にキキました。
ところがハッサンの運転がだんだん怪しくなってきて蛇行し始めたのでこっちはビビりましたが、
道路が広いので「ま、ダイジョブじゃねえの!」
こっちに居ると人間がだんだんテキトーになってきます。(初めからテキトーだっちゅうの!)

 第一に禁酒の国のイランには「酒酔い運転」という定義自体が重大違反過ぎて存在
しませんから、これで捕まれば一家離散とかなる重大犯罪なんですけどねえ。


TOPへ 前へ 次へ

広告ポリシー