ペルシア湾通信
2004年7月2日
イランのカップ・ヌードル
質問があった「イランのカップ・ヌードル」のレポートです。
写真1、は上蓋を剥したところですが、接着の技術がイマイチで、
アルミと紙の複層フィルムの一番下の層がこうやって剥げ残ってしまいます。
容器本体はスタイロフォーム系では無くキメが細かい硬質の合成紙です。
考えてみると強過ぎず、弱過ぎず、接着剤の世界も奥が深いですよねえ。
こんなところにも技術の差は歴然です。こーゆー事だけを一年中研究してる
パッケージメーカーの技術者って日本に何百人も居るんでしょうねえ。
やっぱり日本は工業国ですね。
写真2、は中身の乾燥スープと付属の折り畳みフォークです。
写真3、はその折り畳みフォークです。本来は真っ直ぐにしたときに柄と先がボッチと穴で
スナップされて一本になる筈なんですが、これの精度がデタラメで、
ボッチが穴に対して大き過ぎ、無理やり入れようとすると
反対側の兆番にあたるフレキシブルな薄い部分がちぎれそうなので諦めました。
写真4、は粉末スープを入れたところです。
これは「野菜味」ですが、これがまた極端で、具はニンジンとネギだけです。
写真5、はお湯を入れてマニュアルの通り3分後です。
この麺、何だかやたらとお湯を吸収しますねえ。
「ノン・フライ」じゃなくて未だに「揚げ麺」なのかな?
しかも最初からノビてるみたいで不味そうです。
しゃあねえのでお湯を2センチ分くらい注ぎ足しました。
とにかくこのフォーク、「関節」が勝手に動いて実に使い辛いです。
食べ方がチャップリンの喜劇みたいになっちゃいます。
写真6、は5分後です。
食べ始めましたが、麺には芯が残り、歯の間に乾燥したままの麺が挟まる感じです。
それでいて麺の外側は妙にくちゃくちゃと柔らかく、これを世界の何処の料理の麺としても失格です。
味も安マーガリンの匂いが前面に出てきて、これじゃあ日本では誰も買いませんね。
写真7、は今回買った3種類です。野菜味、牛肉味、海老味です。
あとの2個もどうせ不味いんでしょうねえ。
今回のは中国製で「ラブミー」って製品ですが、
コレも何となく「ラーメン」が訛ったってネーミングですね。
こっちでよく見るドバイ製の「Amos」ってメーカーの「カップ・ヌードル」は
ぺヤングのワンタンメンみたいで結構イケるんですけどねえ。
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