ペルシア湾通信
2004年7月20日

嗚呼!バム遺跡

昨日はずっとNHKで世界遺産をやってましたね。こっちでも観てました。
あの中で去年の12月(だったかな?)の大地震で破壊されたイランのバムの遺跡について
詳しくレポートされてたんですが、あれには胸が痛みました。

 こちらでもバム出身の社員に「相当酷く破壊された」とは聞いていましたが、
詳しく映像を見たのは初めてで、あの日干し煉瓦で出来た壮大な都市国家遺跡が
ただの「土の塊」になってしまったのには唖然とさせられました。

 今日の写真は私が12年前にまだイラン・イラク戦争の直後で観光客が殆ど居なかった時に撮ったものです。

 この写真は高校入学のお祝いに祖母からプレゼントされたコンタックスで撮りました。
この時は既に私は「ビデオおじさん」になってましたが、
この遺跡の持つ美しさに誘われて久しぶりに「光学写真」を撮りました。
ビデオよりもここは絶対に写真です。
言ってみれば「時間が止まってる」んです。
画面が動く必要も無いし、音も要りません。













 この都市国家全体が日干し煉瓦だけで出来ているので、土色一色で全く「色」がありません。
ところがこれは白黒写真じゃ表現出来ないと思いましたね。
それは、多分に私の独りよがりの気分もあるんでしょうが、あの砂漠の乾いた風や太陽の光と影、
そして何よりも1400年と言う時間があの遺跡に別の形の「色」として存在するからです。
また、風の音しか聞こえない無音の世界なのに音が聞こえるんです。
そしてその強いメッセージは、やはり別の形の「色」として光学フィルムに記録される感じがしました。

 まあ、要するに単にド素人の私が撮ったっていい写真が撮れるのは流石に世界遺産なんだって事ですよ。

 皆さんも、なんか、漠然とそんなようなモノを感じませんか?

 わけのわかんない事を言ってますが、とにかくあそこに立った時の感動は凄いものがありましたね。

 これが破壊されたなんて・・・・

 見たくなかったですね。


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