ペルシア湾通信
2004年7月24日

味付き冷凍海老試作品その1.2.3完成

先日行ったミナブの養殖海老なんですが、日本に輸出するのは無理な事が段々分かってきました。

 薄々分かってた事だけど、日本の海老市場は世界一巨大ですが、
これが全て商社に握られていて、日本人は馬鹿高いものを買わされているんですね。
これは日本独特の官民一体のマフィアみたいなもんで、輸入規制ががんじがらめになってるんですよ。
有名な「非関税障壁」ですね。こんな事、いつまで続けるんでしょう?
「加工貿易国」なのにコスト高の元凶であるこんな「大きな政府」を抱えてて・・・・
だから中国なんかにやられちゃうんですよ。

 こーゆーウザイ事は25年前に中古アメリカンクラシックカーの輸入を日本で初めてやった私は良く知っています。

 調べたところ、規制がウルサイのはダントツで日本、次がカナダ、
殆ど規制が無いのがイギリス、イタリア、スペインでした。これは当然価格にも跳ね返ってくる訳です。
食品の安全性が云々言ってますが、まあ、殆どが屁理屈ですね。

 だから当分輸出は最近始めたイタリアとスペインで様子を見るって感じですね。
折角日本人に美味くて安い海老を食べて貰おうと思ったんですが・・・

 まあ、そのうちに商社が嗅ぎ付けてくるでしょう。そうなればまた高くなっちゃいますけど。
 
 かと言って販売先を開拓しなければならないので、
先ず、7000万イラン人に馴染みの無い海老の味を知って貰わなければなりません。

 そこで、あの後ジャハン君と色々と考えて「味付き冷凍海老」を作る事にしました。
ちょうどイタリア製の中古包装機の出物があったので、それを買い込んで試作品を作りました。

 味付けは4種類ずつ、BBQ用とフライ用の8種類ですが、
サフラン味のペルシャ料理風、なんちゃって中華風、といった感じです。






 試食の結果、味付けは合格ですが、食感がどうしても「冷凍エビ」なんですよ。
海老に慣れてないイラン人は美味い、美味い、と頬ばってましたが、まあ、日本だったら不合格です。
これは当然味付け段階における冷凍法と解凍法がド素人の仕事だからですね。
この辺の技術も奥が深いでしょうし、日本人が得意の分野でしょうね。


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