トロッコ王国美深

一時期日本一の赤字線を売り物にしていた美幸線終点の仁宇布駅。
ここから5kmほどの廃線跡を原付軌道自転車で走れる、開業は1998年とこの手の施設の先駆けだった。
撮影日2023年9月8日


ホーム跡には立派な車両整備も行える車庫。
その奥にサハネ581、右端に美深町で保存されていた移動機が見える。


サハネ581-19

移動機





小さなターンテーブル。


乗車した14号車、以前は国鉄仕様の原付軌道自転車を使っていたというが
その後新製車両に置き換えられた。


操作はペダルとブレーキのみだが、運転には普通自動車免許が必要。


職員さんに見送られて出発。原付のため車間距離はかなり取っている。


車両限界確認用のゲートをくぐって本線へ。




白樺並木が続く線路、雑草もなく現役鉄道路線よりもきれいに整備されている。


何か所かある踏切では走行しているトロッコのほうが一時停止する。


鉄橋も数か所ある、一番長いペンケニブ川橋梁。
コンクリート橋なので橋梁上もバラスト軌道。


終点の転向場が見えてきた。


一時停止して職員さんの指示で前進。


以前は小型ターンテーブルで転向していたというが、折り返しに時間がかかるのでループの転向線に付け替えられた。
そのため急カーブとなり、この箇所の通過にはスピード出しすぎても停止してもダメと事前に注意される。


途中に交換場所はないためトロッコが全部転向線に入ってから帰路の出発となる。




仁宇布に帰着。


さっそくターンテーブルで転向。


近くのペンションの犬たちがわらわらと走り出てきた。


一般鉄道の検修庫並みの規模の車庫。


トロッコはシート配置の違いで何種類かあるようだ。


ローカル線にしては幅が広いが上屋のない現役時のままの姿でホームが残っている。


美幸線開業の碑。


駅舎風の建物は初代トロッコ王国事務所。
美幸線は1964年開業で仁宇布駅舎はコンクリート造りだった。


2022年新しいトロッコ王国事務所が完成、初代事務所は休憩所となった。
美幸線関係の部品、資料なども若干展示されている。


左の運賃表は1等、2等の欄があるが、隣駅の辺渓までは60円なので、
現役最後まで使われていたもののようだ。
縦形の発車、到着時刻表の記事欄には「朝刊」「夕刊」と記載。


美幸線代替路線として名士バスが運行する美深町デマンドバス。


現役時の仁宇布駅の様子はこちら


美深トロッコ王国公式Web
営業期間 4月下旬〜10月下旬
トロッコ運転には普通自動車免許必要。

この場所の地図
マップコード832 758 415*65
バス利用は美深駅からデマンドバス仁宇布線でトロッコ王国下車、要予約、日曜運休。
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